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秩序を正すことの大切さ 日本の教育水準 家庭教育再生の必要性

秩序を正すことの大切さ

日本のどの家庭にも家を斉え、人間を正す躾という確かな掟のようなものがあったはずです。
母親たちは単純で一見か弱そうに見えますが、それがどうして、持ち前の強かさを大いに発揮して、自力では絶対に一人前にはできないわが子の子育てに、他力(他人の力)を大いに活用して教育する術を弁えていました。社会では人さまに決して迷惑をかけるなと教え、学校の先生と父親を尊敬するよう秩序正しく厳しく躾け、子どもの行動する場所に『尊敬する怖い者』を必ず置いて、親とは違う客観的な立場からの躾が受けられるよう配慮していました。親子の間には慣れと甘えが常に邪魔をするから、親の力だけでわが子を一人前にすることはできないと身を以て知っていたのでしょう。家庭や親戚、地域社会という共同体で子どもの協調性を育て、年齢に応じた適応力が備わるよう、他力に寄って生きる知恵と力を一層伸ばしていただくことに十分な配慮をもってしたものです。

「親を尊敬させる大切さ」
子どもの躾けには、尊敬する怖い存在が必要にして不可欠です。躾の行き届いた子どもが大きくなって両親と友達のように付き合うのなら分かりますが、まるで躾ができていない幼児の頃から友達親子のような関係であった場合、子どもはいったい誰を師と仰ぎメリハリのある道徳教育を受けられるでしょうか。どんな子どもも、やがて社会や学校という集団に属していきます。そこには家族関係以上に複雑で、大きな集団を正しく方向付けするための秩序が用意されています。秩序正しく生きられない人には、少なくとも人並みの生活を営むことは難しいでしょう。だからこそ親を尊敬させて、家庭という最初に参加する集団で秩序正しく生きる大切さを教え、やがて参加する社会や学校という集団に属するために、親しき仲にも礼儀や遠慮が要るということを子どもにしっかり教育しておくべきなのです。

「先生を尊敬させる大切さ」
子どもが生まれて初めて経験する、他人ばかりの集団が幼稚園や保育園です。この教育機関で秩序正しく生きられない親子は、やがて学校で適応できない危険性が極めて高いと言えます。安定した教育に最も大切なものは『教育者と父兄の信頼関係』であり、それが上手くいっていないうちは子どもに確かな教育を施すことはほぼ不可能です。陰で学校に不信感や不満を抱きながら生きる親の下で、子どもはそっくりそのまま学校の先生に不信感や不満を抱いて信じられなくなり、充分な教育を受けず終いになってしまいます。そうなれば損をするのは誰なのか、答えは明白だと言えましょう。注文や心配があれば教育者と父兄間で納得のいくまで話したらいいのであって、子どもの前では《学校と確かな信頼関係で結ばれているんだ》と見せて安心させてあげるのが親の務めというものであり、そんな大人たちの下でこそ良い子が健全に育っていけるのです。

「人に迷惑をかけないと教える大切さ」
親から叱られると何だか素直に反省できませんが、他人から叱られると冷静に受けとめて改善しなくてはいけないという素直な気持ちになれます。また、親にベタベタされると気色悪いと感じるのに、他人には可愛がられたいと努力できるのですから不思議です。これは、親子の関係にある「慣れ」と「甘え」が邪魔をして、なかなか親の前では子どもが冷静になれないためです。
昔から、子どもを一人前の大人に育てあげるのは親ではなく社会の人たちであり、子どもに親とは全く違う《本当の幸福》を与えられるのも社会の人たちでした。つまり、二十歳過ぎた子どもの本当の幸せは、他人から如何に可愛がっていただけるか、他人から如何に助けられ育てていただけるかに掛かっています。親亡き後、わが子に幸せな人生を送ってもらいたいと願うなら「人さまには決して迷惑をかけるな」と教えることがとても大切なのです。


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